10.14.2015

悪い企業ではない企業とは

ブラック企業という言葉は2013年の流行語に選ばれ、連日、各メディアにも取り上げられていることから、一般的に定着してきたと言えよう。社会問題化しているブラック企業に入社したことで、健康や人生設計が破壊されることもある。自分なりの「いい企業」観をもって、就職・転職活動を行うことが重要だと考える。
ただし、「いい企業」というのは個々の価値観に依るところが大きい。そのため、「いい企業」とはこういう企業だと定義するのではなく、こういう企業は「悪い企業(ブラック企業)」ではないよね、ということを、私の経験・知識上で定義してみたい。以下の定義にあてはまる企業だからと言って、その人にとっての「いい企業」だとは断言できないので、そのことは念を押しておきたい。


【仕事における家族や余暇活動の重要性を会社(社長・管理職)が考慮している】
■月の残業が多くても20時間、もしくは自分で残業時間のコントロールができる
  法定労働時間内での生産性を意識している
■有給を取得しやすい環境がある
■産休・育児休暇を取得しやすい環境がある
  女性だけではなく、男性も産休・育児のために有給を取得しやすい環境がある

 上記は、先輩社員訪問・説明会・選考時に確認することができる。入社して後悔するよりかは、積極的に質問項目の中に入れてよいと思う。例えば、説明会等で、ノー残業デーを設けましたとアピールする企業は、残業が多い企業と推測できる。就職サイト等でも、平均残業時間、有給取得率、産休・育児休暇率を明示している企業もあるため、参考にできる。

【社員の頑張りを正当・公平に評価する】
■従業員持株会制度がある
  利益が出たら、社員に還元する姿勢がある。自社株を買う買わないは別問題
■入社前に給与情報等が正しく伝えられる
  書面にて、給与査定(基本給、諸手当等)が出している
■死亡退職金制度がある

 入社前に、お金のことをうやむやにする会社は、従業員にベクトルが向いていない可能性があるため、注意したほうがよいと思われる。

【基本的なことができている】
■研修があるのであれば、その機会が全社員平等に与えられている
  万が一、倒産・事業売却しても、再就職に困らない知識・経験をつけることができる
■挨拶のある会社(社員間のコミュニケーションがとれている)

【採用を目的としないインターンシップを実施している】


■社会貢献を目的とした中高生等対象のインターンシップ(職業体験)を実施している


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